尾道articulation HIROSHIMA The new building

広島県尾道市に計画中の専用住宅である。 300㍍足らずの尾道水道沿岸路より一本山手側、民家が密集した路地にその敷地は存在する。 わずか5坪の敷地に雑木の庭を配し、道路との境界壁がスケルトンの箱を抱く。 白いコンクリートの壁面から小さな庭に面して視界が開かれ、天空より光を取り込む。 雑木の織り成す陰影が居室に奥行を生み、内外が程好く融合する感を得る事が出来る。 そこには四季の移ろいが存在し、自然と一体になる心地良さをもたらす。  
今回のプロジェクトは狭小敷地のみならず、多様な環境地における汎用性を高める事への挑戦である。 豊かさという点において、自然物の取込もこの場合必然であると考えた。  このプロジェクトの名称である「尾道アーティキュレーション」とは、この地が持つ趣を表現している。  尾道三山に鎮座する多くの寺社は、山肌を彩る樹木や民家と混在する。 海と山の挟の宝箱のような小さな街。 いく筋もの路地に人々の日常があり、新旧の文化が鼓動している。 小さな街~されど懐の深い街。 能動的なこの街には 「 意思を持った建物 」 がよく似合うと思われる。 

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