FACE7(2) completion:2013.8

photo by Koji Fujii(Nacasa&Partners Inc)

Japanese

English

愛媛県松山市北部。四国にありながら台風の直撃も無く、年間を通して温暖で過ごしやすい瀬戸内独特の気候に恵まれている。ここ北条は、松山の市街地より車で30分程度。西の瀬戸内海に面し、海岸と夕景が大変美しい。また中世には河野水軍の本拠地となるなど、歴史ロマンを秘めた趣深い土地でもある。建物はメゾネット形式の7住戸から成るリゾートマンション。眼前に穏やかな海が広がる恵まれた敷地に建つことからリゾートマンションというカテゴライズではあるが、住まい方は個々の自由。市街地から離れすぎない距離感が更にその自由性を高めている。防波堤の先は海岸であり、全ての住戸が海景色を満喫できるようメゾネットという形態を選択した。7住戸はあえて3住戸と4住戸のかたまりに分けられ、その境には海岸への細い通路を設けている。硬質な壁面の先に見える碧い空間。そして夕景に赤く染まる空間は絵画的であり美しい。1階は個々の住戸に広めのビルトインガレージを設置。愛車を置く他に、好きな作業に没頭できるよう空間にゆとりを持たせている。室内へは踊り場を有した内階段で繋がれている。2階にキッチンスベース3階はインナーバルコニーを有したフリー空間。この建物での過ごし方は「あくまで自由であって欲しい」という思いから、空間の切り替えは層による線引のみに留め、居室区分けは曖昧にした。また、海の景色が最大の醍醐味でありその美しさを存分に活かすために、室内のしつらえは極力シンプルに徹している。瀬戸内海は内海である穏やかさから、素直に空と光の色を映し出す。水面は時に青く、時に翡翠色に。刻々と変わる海景色の多彩な表情を堪能でき、かつ落ち着いて過ごせる空間は、内装のコントラストに重きを置くことで叶えられた。硬質な磁器タイルと白い壁面の随所になめらかな木肌を配することにより、スッキリとした中にも温かな安息感をもたらすことができる。さらに、爽やかな海風が室内を効果的に巡るよう開口部を設置。どこに腰を下ろしても居心地の良さを感じられる室内環境に配慮した。FACE7~7戸の住まい。楽しむ・くつろぐ・遊ぶ・考える・休む・集う~例えばこの6個の感覚。ここに住まう人々それぞれのスタイルで存分に堪能していただきたい。残りの1個ないし更なる過ごし方は各々に発見、広げていただけたら幸いである。


河口 佳介 + K2-DESIGN
主宰 河口 佳介

FACE7
用途:リゾートマンション
構造:RC造3階建
It is a private house located in Hamamatsu city, Shizuoka prefecture. As there is a road which is about 20m width in front to the site, the traffic is busy all day long. Therefore, it is very important to consider how to protect from noise and privacy especially in the morning and at night when designing this house. Also, as we needed to secure space for the parking lot of 4 cars, cantilever structure is adopted in the second floor. Bottom is to be used for a parking lot and the top part is used for living space. This structure which has no pillars makes it relatively easy for cars to go in and out and also secure sufficient parking space for cars. Also, it makes it possible to maximize the floor space in the site. We decided to close the building facing the road in order to further increase the living comfort. For ventilation, lighting and spaciousness, we deigned the opening in "open place" to be clear and effective. The theme of this house is "efficacy". We designed to achieve improved quality of living as result of its function and efficiency by effectively combine various measurements.

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