山懐愉 -木ごこち良き居心地- -SANKAIYU- The new building

浜松駅から車で北へ一時間、天竜区の自然豊かな山麓に計画中の専用住宅である。 眼下には川が流れている。この川の水は、その向こうに連なる山々からの清流であり、やがて区の中央に悠然と流れる大河 「天竜川」 へと注がれている。 近隣にはダムもあり、美しい自然景観に恵まれた場所にこの敷地は存在する。
この建物のテーマは 「懐の広さ」 であり、住宅の一部を開放出来る平面計画に基づいて設計している。 開放域は土間のある玄関。地域性と将来の生活スタイルを考慮している。 人々が集い、語らうも良し。 柔軟なコミュニティースペースとしての表情も併せ持つ。 一方、プライバシーは屋内のスキップフロアによって開放域より効果的に分割・確保される。 土間という柔軟な空間をクッションとし、生活域へと自然な動線によってつなげていく。 視覚的には緩やかに、しかし感覚的には明確な切り替えが促されるリズム感に配慮した。
また都市計画区域外という地の利を生かし、外壁には気候等外的環境において十分に耐久性が高い木製パネルをふんだんに採用している。 景観への溶込・経年美・および環境への優しさが適えられる。 北遠五名山と遠州の水がめを有する天竜区。 森と水に恵まれたこの地は清々しい。 木製外壁パネルを用いた外観により 「 木々の恵み~その豊かさ 」 をも表現していきたいと考えている。

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